文科省調査:若い世代の近視とそのリスク
忙しい人向けのまとめ
文部科学省の調査によると、小中学生の近視が急増しており、特に若い世代ほど視力が低下しています。視力が1.0以上の児童の割合は学年が進むにつれて減少し、視力が0.3未満の子どもは増加しています。近視の予防には屋外活動が推奨され、長時間のパソコンや読書が視力低下と関連しています。
調査結果の概要
文部科学省は2021年度から全国の小中学生約5200人を対象に、視力の変化を調査しました。2023年度の結果では、裸眼視力1.0以上の割合が学年が進むにつれ低下し、視力0.3未満の子どもが増加していることが分かりました。
視力1.0以上の割合の低下
調査によると、小学1年生の男子76.10%、女子81.11%から始まり、学年が進むにつれて視力1.0以上の児童の割合は減少します。中学3年生では男子42.10%、女子37.47%となっています。
視力0.3未満の増加
一方で、視力が0.3未満の児童の割合は学年が進むにつれて増加しています。小学1年生では男子1.06%、女子1.38%だったのが、中学3年生では男子29.38%、女子35.85%にまで増えています。
3年間での変化
2021年から2023年の3年間で、視力1.0以上の割合は63.93%から53.15%に低下し、視力0.3未満の割合は12.80%から20.90%に増加しました。
近視の増加とその要因
近視の割合も小学生の間で急増しています。小1から小3では12.43%から35.87%、小2から小4では23.40%から39.66%に増加しました。中学では増加が緩やかで、中1から中3で7.29ポイントの増加でした。
屋外活動の重要性
屋外での活動時間が視力低下を抑える鍵となります。平日は休み時間や放課後に90分以上、休日は120分以上屋外で過ごすことが推奨されています。
パソコン・読書との関連
家庭や塾でのパソコン・タブレット使用が長いほど視力低下のリスクが高まり、勉強や読書の時間も長いほど近視の発症リスクが高いとされています。
文科省の対策
視力低下や近視の予防策として、長時間近くを見続けないことや、本や画面を目から30センチ以上離すことが呼びかけられています。親や教師がこれらの対策を実践し、子どもたちの視力を守ることが重要です。
詳細は、Yahoo記事をご覧ください。